戦後のラジオ産業に活を入れる、戦争により技術も材料も失いましたラジオラジオ産業製品の品質の低下が甚だしい中で 業界の回復のために形式の検定が始まりました 当機にも形式合格番号222号が名板に明記されています 合格番号は1から始まり289まで 逓信省と電気通信省形式試験の二つの表記が有りますが 逓信省の組織の改変によるもので同一に為ります、試験当初は不合格品が多数でしたが合格機289のラジオ・電蓄・拡声器に合格の標章が与えられました、国民型受信機と学校放送用受信機を対象としていた放送協会認定と異なり、基本的に全ての受信機が試験を受けるということから、国民型受信機だけでなくスーパーや高級電蓄まで、あらゆるラジオが対象となった。 りき丸の独断選定 初期のものより中期 後期の完成度の高いものが欲張りの対象としては良いのかな 実働と補修と保全を思うと。
山中電機=テレビアン=YEC 昭和24年製四球再生式RD−68 形式合格番号222号 6D6/6C6/42/80のST真空管 スピーカーの枠付 周波数表示は横行ダイアルで飾り窓様の枠付 フロントには四個のつまみが並ぶ、日本の復活期家族団欒の中心真空管ラジオ受信機の全盛期、豪華さはないが戦後の復興の歩みが感じられる筐体の姿。 | |
木製の筐体が使われる日本の木材加工四角四面の変形姿で前部に傾斜が付いている 凹凸の変化の遊び的な形の表現も行われ造詣の味のある形が戻り始めてますね 戦争の遺失の大きな影響ですね。 | |
横行の周波数表示部の中央にはTELEVIANの文字が電源投入と同時に豆球により照らし出される演出 当時のシースルーも半世紀の実用 磨りガラスのようになりまして可視性は低下しています つまみは四個 左から 電源スイッチ 再生コントロール 同調 ボリューム オリジナルも一番左の電源スイッチのつまみには罅が見られます予備のつまみの確保が、無いかな、つまみ部の紙は当初の説明書オリジナルです。 | |
スピーカーのフロント側のビスの頭にはYECの文字入り 四個全てに確認 オリジナルの検証 | |
四球の球ちゃんは左から6D6−6C6−42−80の姿 オレンジの安らぎの灯り癒しのフィラメントの点灯 ドキドキ あれれ 音が出ない 遠路の旅の振動により 42に緩みを見っけて 押し込み 受信準備 反応あり 例のビニール線アンテナを接続して 東海地方の放送受信開始。 | |
球ちゃんらしい 特有のハム音 心地の良いブーーーンの低音の響きとピーガーの再生音 四本の一斉点灯も確認 アルミのシャーシーの点錆びも古物の味として 観賞できる範囲です。 | |
スピーカーはオリジナルですね、後継の大きい低音の響きと高音も出てます。 | |
テレビアンRD−68号受信機 形式試験合格第222号のはと目固定の名板でオリジナル確認 黒の地に白文字のこのタイプと赤地に白文字のタイプが存在する様です、何か変更箇所があるのか 詳細不明。 | |
アンテナ端子とアースの端子もはと目使用答辞のオリジナル | |
残念な剥ぎ取り状態 | |
最終チェック 底面のシャーシー固定ビス 皿ワッシャー マイナス螺子と底板との関係 当時のオリジナルの判定 なお 裏蓋は欠落してます。 |